ホンダは、NECの自動車電子制御ユニット事業を引き受けるとことでNECと基本合意に達したと発表した。ホンダは今回の合意で、自動車エレクトロニクス技術の高度化のため、車両制御エレクトロニクス領域を強化する。
具体的には、NECでABSやSRSエアバッグを開発・生産しているエレクトロデバイス・カーエレクトロニクス事業部の200人と、日本、米国の拠点をホンダグループのネステックが引き受ける。ネステックは現在、従業員100人で、ABSやEPSを開発・生産している。
現在もホンダはネステックに20%出資しているが、今年秋ごろ第3者割り当て増資を引き受け、50%以上の筆頭株主となる。ここにNECは30%程度出資する予定だ。IT不況で業績が悪化しているNECの人員を、業績好調なホンダグループで引き受ける。
ネステックは、カーエレクトロニクスの専門企業としてNECの制御技術・センシング技術を活かして、ホンダの車体系の自動車用電子制御ユニットを開発・製造する専門メーカーとして、未来のデンソーを目指す。