ソウル市内の地下鉄でスルーパスを決めるための必需品、交通カードを用意できたなら、今度はスタジアムまでの具体的なルートを説明していこう。前項で触れたようにソウルとインチョンは地下鉄駅に直結、スウォンは最寄り駅からシャトルバスでのアプローチとなる。
ソウルの地下鉄は各駅ごとに固有の番号が振られている。100番台の数字が路線を、10番台以降が駅を表している。駅番号は始発駅を起点にしており、駅番号が大きくなっていく方向へ向かう電車が下り、その逆が上りとなっている。また、路線ごとに番号が変えられているため、同じ駅だったとしても違う路線のホームに行くと番号が違うこともある。走っている電車は日本から技術を導入していることもあり、そう大差ない。というよりほとんど同じと言っていいだろう。
乗換え路線がある駅では車内放送でクラシックか、ウグイスの鳴き声があるので、それを覚えておくと緊張せずにすむ。ちなみに英語放送も流れているので韓国語がわからなくても何とかなる。日本と異なるのは一部路線を除いて右側通行であること、そして大声で携帯電話を使っている人が多いことだ。
駅に番号が振られているということは、自分の泊まっているホテル最寄り駅の番号さえ覚えていれば、たとえ迷子になったとしても最悪そこまではたどり着けるということでもある。だからスタジアムに出発する前にそれだけは必ずメモなどで残しておいた方が良いだろう。
市中心部にある「ソウル駅」を起点とした各スタジアムまでのコースは次のとおり。注意しなくてはいけないのが、インチョンとスウォンに向かう電車は途中の九老(クロ)という駅まで同じ路線を通る。電車に乗る際、電光表示板でそれぞれの行き先を確かめることをお忘れなく。
●ソウル・メインスタジアム
ソウル駅=426番−[4号線/青]−三角地(サムガクチ=428番/628番)−[6号線/オレンジ]−城内・ワールドカップ競技場(ソンネ・ウォルドコップキョンギジャン=619番)、所要30分。
●インチョン競技場
ソウル駅=133番〜[1号線/紺]−富平(プピョン=152番/120番)−[仁川1号線/水]−文鶴競技場(ムンハッキョンギジャン=127番)、所要1時間10分。
●スウォン競技場
ソウル駅=133番−[1号線/紺]−水原(スウォン/154番)−[シャトルバス]−スウォン競技場(スウォンキョンギジャン)、所要1時間。
※シャトルバスは駅前のバスターミナルから出発。試合当日はワールドカップロゴマークのプラカードを持った案内人あり。