フォードは現在リンカーン、ボルボ、アストンマーチン、ジャガー、ランドローバーの各ブランドをPAG=プレミア・オートモティブ・グループとして、一括して管理・運営しているが、首脳人事異動と合わせて再編が行なわれる。
まずリンカーン・ブランドが、マーキュリー・ブランドともに北米消費者事業グループに編入され、PAGは残りの4ブランドとなる。そして7月1日付けで、現在マツダ社長のマーク・フィールズがグループ担当副社長としてPAGトップに就任する。
現在PAG代表のウォルフガング・ライツレは5月1日付けでコンサルタントに退き、将来はドイツの技術会社リンデのCEOに就任するという。フィールズ就任までの2カ月間、PAGはフォードCOOのニック・シェイラ直属で運営される。
「ブランドの可能性を最大に引き出すための戦略だ」とフォード会長兼CEOのビル・フォードはいう。そしてフィールズの使命に期待しているという。「マークがマツダに赴任以来、マツダの業績は劇的に改善された」とはフォードCEOのコメントである。