怒鳴られただけで湧き出る殺意---ロードレイジ容疑者の論理は理解不能

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千葉県警は23日、前日の22日未明に船橋市内の路上で起きた交通トラブルを巡る殺傷事件の容疑者1名を逮捕したことを明らかにした。逮捕されたのは45歳の会社員で、警察の取調べに対しては「いきなり怒鳴られたから腹が立って刺した」と供述しているようだ。

この事件は22日未明、千葉県船橋市内の繁華街を通る路上で、駐車車両のドライバーに「ジャマで通れない」と注意した男性と、このクルマに乗っていた2人が乱闘となり、注意した側の男性がナイフで腹などを刺され、出血多量で死亡したというもの。助けにいったもう1人の男性も手などを切られるケガを負っている。

警察では逃げた男たちの行方を追っていたが、軽傷を負った男性の証言や、事件直後に猛スピードで現場付近の道路を走り去っていくクルマを見たという目撃証言から、習志野市在住の男性がこのクルマを所有していることがわかった。警察ではこの男性から任意で事情を聞いていたが、22日深夜になって自分が刺したことを認める供述を行い始めたため、殺人容疑で逮捕したという。

供述によると、男はクルマを現場付近に止めて酔い覚ましをしていたが、後方から来たクルマがクラクションを連打したことや、そのクルマのドライバーからいきなり「どけ!」と命じられたことに腹が立ち、ふと気がついたら持っていた刃物で刺してしまっていたと話している。また、「申し訳ないがクルマをどかしてくださいとか、頼み方が穏やかならこういう事態にはなっていなかった」とも供述しているようで、警察ではなぜクルマに刃物を隠し持っていたかなどを含め、この男を厳しく追及していく方針。

なお、当時現場にはもう1人、別の男がいたことがわかっており、警察では一緒にいた男の行方を調べているが、逮捕された男はこのことについての供述を拒んでいる。

《石田真一》

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