97年ワールドチャンピオンのジャック・ビルヌーブが今シーズンいっぱいでBARを離れるのでは?、との噂が流れるようになって久しいが、ここに来て状況が少し変化してきているようだ。
ニューマシン発表直前にビルヌーブが最も信頼を置いていた人物であるボスのクレイグ・ポラックの離脱が急遽決定され、今シーズンの成績もサンマリノの7位が最高とふるわないことから、ビルヌーブがチームを去る決意をするのでは、との憶測がささやかれていた。
さらに先日、新ボスに就任したデイビッド・リチャーズがビルヌーブ不要論ともとれる内容を発言。パフォーマンスに見合わない巨額の年俸を払うよりも先に、チームの態勢を立て直す必要があるという。
「率直に言ってしまうと、私はベストドライバーが長期的に必要だとは考えていない。ミハエル・シューマッハがミナルディにいたらおかしいだろう? まずマシンをしっかり作って、それからシューマッハを雇うべきだ」
「今シーズンBARとホンダがどこまで行けるのかまだはっきりとはわからないが、進歩の度合いはどれだけ迅速に諸問題を解決できるかにかかっている。それがジャックだけでなく私の決断にも影響する」とリチャーズは語っている。