いすゞ自動車は、小型トラック『エルフ』のCNG(圧縮天然ガス)車とLPG(液化石油ガス)車について、積載量2トン以上のトラックにHSA(坂道発進補助装置)を標準装備するなどの商品性向上を図るとともに、CNG車はCNG改造費の大幅低減による車両価格を引き下げて10日発売する。
CNG車は、燃焼過程で発生するNOxが少なく、PMや黒煙がほとんど発生しないため、低公害だ。いすゞでは、1996年にエルフCNGを市販化してきた。今回、CNG車とLPG車の商品性を向上、増大するクリーンエネルギー車市場のニーズに対応する。
HSAは渋滞時や坂道発進時のドライバーの疲労軽減を図った。CNG車は量産による部品のコストダウンや生産の効率化で改造費を従来の146万円から122万円に15%以上値下げした。ベースと合わせて455万2000円となる。LPG車は325万4000円。