【ニューヨークショー2002続報】ポルシェ『911』はテロ後もそのままです!

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【ニューヨークショー2002続報】ポルシェ『911』はテロ後もそのままです!
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現代を代表するスポーツカー・ポルシェ『911』は、アメリカが海外最大のマーケット。昨年1年間の販売台数はアメリカだけで2万3041台、前年比2.8%プラス。あれっ? 去年はけっこう売れたんだ! じゃあ「911という数字が昨年9月11日の同時多発テロを連想させるから、ポルシェは車名を変える」といううわさは、まったくのガセだったのか?

アメリカで聞いたところ「911の車名を変えるなどという話はまったくない」とのことだった。「もともと911はアメリカのポリス・コール(電話番号)です。それでもそのまま使ってきたのですよ」と言われてナルホド。「911」番は日本で言えば、「110」番なのだ。また、あるポルシェのディーラーの経営者は「ことしに入って売れ行きが鈍ったけど、それは景気全体の問題で、べつに911がテロ事件を連想させるクルマだなんていう認識はお客さんの側にはない」と話してくれた。

ことし1−3月の全米販売データでは、ポルシェは苦戦している。全体市場は前年の同じ時期とくらべて4.6%マイナスだったが、ポルシェは20.1%という大幅マイナス。「ネットバブルがはじけて、ソフトウェア会社や金融関係のヤング・エグゼクティブからの注文が激減した」という。それでも、3カ月で5071台売れたのだから、アメリカには根っからの金持ちが多いということか。

話は変わって、昨年9月11日の惨事の現場、ニューヨークの世界貿易センター跡地「グラウンド・ゼロ」では、瓦礫の撤去作業が進んでいる。最初に倒壊したタワーの地下部分まで掘り起こしが進み、周囲の道路も一般車両が通行できるようになってきた。

目の前でツインタワーが倒壊したのに窓ガラスが少し割れただけだった「奇跡の教会」には多くの人が訪れ、グラウンド・ゼロを一望できるデッキに登るための整理券を求める人々が休日には相変わらず長蛇の列をつくり、路上では新聞や雑誌から違法スキャンした「惨劇の写真」が売られている。なんとも言い様のない光景である。

夜になると、まるでツインタワーが立っているかのように、空に向かってライトが照らされる。そのライトはてっきりグラウンド・ゼロ内にあるのかと思ったら、それはウエスト・ストリートの向こう側、ワールド・ファイナンシャル・センターの敷地にセットされていた。昼間にその仕掛けを見てしまうと、なんとも味気ないものだった。

《レスポンス編集部》

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