初の危険運転致傷罪---2週間の軽傷で懲役1年4カ月の求刑

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危険運転致傷罪としては全国で初めて起訴された事件の論告求刑公判が6日、宇都宮地裁真岡支部であり、飲酒運転で2人に軽傷を負わせたドライバーに対して検察側は「危険きわまりない行動だった」として、懲役1年4カ月の実刑判決を求刑した。

この事故は昨年12月27日未明、栃木県真岡市の県道交差点で、信号待ちをしていたクルマに後方から走ってきたワゴン車が追突。このクルマに乗っていた2人が軽傷を負ったというもの。当時、栃木県警はワゴン車のドライバーを道路交通法違反(酒酔い運転)と、業務上過失傷害の現行犯で逮捕した。

その後の調べで、このドライバーが恒常的に飲酒運転をしていたことが明らかになり、事故を起こしたことについて反省した様子も見られなかったことから、宇都宮地検真岡支部が業務上過失傷害でなく、危険運転致傷罪の適用を決めて1月16日に起訴していた。同罪による起訴はこのドライバーが日本初だった。ちなみに全国初となる危険運転致死罪の起訴も同じ日で、こちらは大阪で行われている。

6日に行われた論告求刑公判で検察側は、このドライバーの行為を「危険きわまりない行動で、より重大な結果も起こしかねなかった」と判断。取調べでの経緯などから「見つからなければいいと供述することから規範意識のなさも認められ、恒常的に飲酒運転を繰り返すことは凶器を携えた者が無差別に攻撃を加える行為にも等しい」と判断、裁判所に対して懲役1年4カ月の実刑判決を求めた。

注目の判決は13日に言い渡される。

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《石田真一》

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