『ミニ』のエンジンは、すべて新開発の1.6リットル4気筒SOHCとなるが、グレード別でそれぞれチューンが違う。
ベーシックグレードの「ワン」では90ps、スポーティグレードの「クーパー」では116ps、いちばんホットな「クーパーS」では、スーパーチャージドで160psを発生する。トランスミッションもそれに合わせて、「ワン」「クーパー」では5MT/CVTが、「クーパーS」は6MTのみがそれぞれ用意される。
「ペンタゴン」と名づけられたこの4気筒エンジンは、ブラジルにあるダイムラー・クライスラーとBMWの合弁会社トリテックで製造されるものだ。『PTクルーザー』(1600cc仕様)や『ネオン』にも搭載されている。
かくも国際的な成り立ちの『ミニ』だが、ビー・エム・ダブリューの関昭雄ディレクターは「作りはもちろんBMWクオリティです」と胸を張る。
また、フォルクスワーゲン『ニュービートル』はライバルではない、と前置きしながらも、「あちらは『ゴルフ』ベースの派生車種ですが、ミニはゼロからオールニューで作っていますし、ただのレトロカーではありません」と強調する。
ミニのようなトレンドコンシャスなクルマは、今が買いどきといえる。200〜250万円で、かつBMWクオリティが実現されているならば、街にあふれるのは時間の問題だからだ。