トヨタ自動車は19日、トルコ工場で欧州向け新型『カローラ・セダン』の生産を開始したと発表した。欧州向けセダンはこれまで日本から輸出していたが、これをトルコ製に切り替えた。
トヨタのトルコ工場は1990年に設立し、トルコ国内向けにカローラを生産していた。だが、トルコ国内の景気低迷により、2001年の生産台数は3000台と、工場能力の10分の1以下に落ち込んでいた。今回、欧州向けカローラの生産を開始することにより、2002年の生産台数は4万7000台に引き上げられる見通し。
トヨタは英国工場で欧州向けカローラのハッチバック車を生産しているが、セダンは全量を日本から輸出していた。トルコ工場ではセダンに続き、8月から『カローラ・ステーションワゴン』の欧州向け生産も開始する。セダンとステーションワゴンの合計4万台を欧州20カ国をふくむ22カ国に輸出する。