ヤマハ発動機は微細な藻類の培養を高度化することにより、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を森林の約10倍の速さで吸収・固定する環境技術を開発した。同社のバイオ分野への進出の第一弾となる。
同社は二輪車やマリンといった主力事業に加えバイオ分野にも進出することを表明していた。今回発表した技術では長さ6ミクロン程度の微細な珪藻を活用した技術。ヤマハは二酸化炭素を大量に吸収する珪藻を研究しこれを大量培養する装置を開発した。最終的には森林の20倍の速度まで吸収・固定速度を高めていく。
珪藻はエビやカニといった甲殻類の幼生のエサでもある。このため今回開発した大量培養技術は日清製油とともに今後の実用化・事業化について共同開発を続ける。