マツダは31日、新型直列4気筒エンジンの生産を広島にある本社工場で開始したと発表した。新型エンジンは新型車『アテンザ』に搭載するオールアルミエンジン。
新型エンジンはマツダが満を持して投入する自信作。排気量は1.8、2.0、2.3リットルの3種類のファミリーで、今年の初夏に発売する予定のアテンザに2.3リットルユニットが搭載される。
新エンジンは生産手法に特長がある。F1用エンジンの生産にも採用されている「コスワース鋳造プロセス」を、マツダが量産向きに改良した。新生産手法の採用によりエンジンの小型・軽量化が可能になり高品質のエンジンを低コストで生産できるようになった。
マツダは新エンジンの採用車種を順次拡大し、数年後には年間42万5000基を生産する計画を立てている。またフォードは同じエンジンをアメリカとメキシコの工場ですでに生産開始し、『モンデオ』に搭載している。これらを合計し新エンジンの生産は全世界で年間200万基に達する計画だ。