第11ステージは、8日アタール−ティジクジャ間502km(うちSS=競技区間467km)を行い、総合で三菱パジェロに乗る増岡浩、篠塚建次郎の日本人コンビが1−2を維持している。篠塚は終盤、キャメルグラスに激突したがSS2位でゴールした。
キャメルグラスは、茅に似た草で直径30cm−1m、高さ1−2mくらいの株になって生えている。篠塚は約110km/hで、この障壁に激突した。「なにも分からなかった。見えたのは目から出た星ですよ」と篠塚。篠塚は増岡の後ろについていて、ホコリで前が見えなかったのだ。しかし「アクセルを踏んでみたらクルマが動く。これは大丈夫だと思った」。
クラインシュミットは「ヒロシはどうしてキャメルグラスの多いところをあんな速度で走れるのか分からない」というが、増岡は落ち着いている。「キャメルグラスは3つ先くらいのものを見ていた。特に難しいところではない」。油温、水温を見ながらマージンをとって走ったという。