ボーイングは燃料電池で電気モーターとプロペラを回して飛行する“電気飛行機”を開発する、と27日に発表した。現在の、エンジン1基を搭載する小型機のエンジン部分を燃料電池/電気モーターに置き換えたプロトタイプは、2004年初頭の初飛行を予定。
研究・技術センターのミゲル・ハーナン所長は「環境保全のために多くの技術開発を予定しているが、これが最初のプロジェクトである」と語る。今回のプロトタイプ開発は、将来の各種製品に採用されるであろう燃料電池の技術評価の一環として位置付けられる。
ただし燃料電池と電気モーターによって、民間航空機のジェットエンジンまで廃止できるとは考えられていない。発電および空気圧縮用の補助動力エンジンは、排ガスや騒音の点で有利な燃料電池/電気モーターに代わるかもしれないという。