『カムリ』クラスのセダン・ユーザーは高齢化が進んでおり、先代カムリでは50〜60代がメインになっていたようだ。ワールドカーのカムリだからこれは日本市場だけでなく世界中の傾向で、新型では「ツーリング」(アメリカで「SE」)というスポーティ仕様を設定したり、デザインで若々しさを意図している。
スポーティで若々しく、といっても年販60万台をねらう量販車だ。あまりぶっ飛んだデザインはできない。しかし「万人受けするといっても、先代は“ホワイト・ブレッド”と陰口を言われるほどだった」と第1開発センター、第1デザイン部、第11プロダクトデザイン室の山田毅典(よしのり)担当員は反省する。
そして「世界量販車という要件がある中で、新型はスポーティでいい形に落とし込めたと思う」と自信も見せる。