GM、大宇の買収に立ちはだかるのはフィアット

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長い折衝のすえ、ようやく買収契約にこぎつけられそうなGMと大宇自動車なのだが、完全な締結にひとつ大きな障害がある。世界のGMグループのひとつ、イタリアのフィアットだ。フィアットはもともと小型車を中心としたメーカーで、大宇とは様々な意味でバッティングする、として買収には否定的だった。

GMは先週大宇に対し、18億ドルという買収価格を提示。これは韓国の大宇債務者にも好意的に迎えられ、ほぼ話は決まった、と世界中に報道された。しかしフィアットのスポークスマンは頑に「まだ決定ではない」と言う。GMでは今回の買収に対する最終的な決定、告知を今年の末に行う予定だが、それに向けて世界のグループ社会議なども開かれる。その場でフィアットがなおも反対の立場を表明する可能性がある、ということだ。

一年以上も行き先が決まらなかった大宇にしてみれば、早く話が決定して契約を交わしたい。しかしそこにはフィアットというひとつの大きな壁があり、今後何が飛び出すかわからない、といったところか。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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