東京地検は21日、駐車違反から逃れようとした際、クルマのバンパーで取締り中の警察官の足に接触、全治5日間のケガを負わせたとして、道路交通法違反と公務執行妨害容疑、傷害罪などで逮捕されたSMAPのメンバー、稲垣吾郎容疑者を起訴猶予処分にしたことを明らかにした。
これは8月24日の夜、東京都渋谷区の路上で駐車違反の取締りを行っていた婦人警官の制止を振り切ってクルマで逃走しようとした際、婦人警官の足にバンパーを接触させる事故を起こして、公務執行妨害と傷害罪で現行犯逮捕されたというもの。オートアスキーでも何度か報じているが、警察の発表と目撃者の証言にはかなりの食い違いがあり、何が真実なのかわからない状態になっていた。
東京地検では新たな独自捜査を行わず、稲垣容疑者からの聴取と、警察からの調書のみで今回の事件を判断した結果、犯行様態は悪質とは言えず、警察官から逃走しようという意思も稲垣容疑者には無かったと判断。公務執行妨害と傷害については起訴を見送るという判断を下した。
ただし、道路交通法違反(駐車禁止)については、稲垣容疑者がすでに反則金を納付していることから、検察としての判断は行っていないとしている。