来週開かれるフランクフルトのモーターショーで、ひと回りウェイトダウンした『M3』が発表される。BMWファンの注目を集める『CSL』のバッジを付けた世界で1台限りのこのコンセプトカーは、あのMセクターで長年研究開発されてきた自慢のしろものだ。
その背景には、将来のあらゆるモデルの軽量化を狙うBMWの計画がある。車両重量はスタンダードのM3を200kgも下回る1295kg、当然パフォーマンスも今まで以上に優れている。大幅なウェイトダウンを可能にするために、今回の新しいCSLではあらゆるパーツにカーボンファイバーが使われている。
ルーフ、ドア、トランク、フロントエアダム、それにミラー枠など。車内を覗いてみると、そこには従来のM3で見られたリッチなレザーシートの代わりに、レース用に用いられるハードなシートが採用されている。そしてリアシートはまるごと取り除かれている! ドアのトリムやセンターコンソール、ダッシュボードにステアリングホイールにも、美しく磨き上げられたカーボンファイバーを使用。