『ダンロップ』ブランドのタイヤを販売する住友ゴム工業と、『ファルケン』ブランドのタイヤを販売するオーツタイヤは17日、共同で緊急経営改革案を発表した。来年3月を目標に両社の技術、工務、生産技術、物流、管理・企画の各部門の機能を統合するとしている。
両社は昨年秋に提携しているが、事実上は住友ゴム側がオーツを吸収するに近い形となっている。高級ブランドをダンロップで、廉価ブランドをファルケンとして販売してきたが、ファルケンの売上げが伸び悩んでおり、抜本的な対策が必要となった。
両社は来年3月までに技術、工務、生産技術、物流、管理・企画などの部門を統合していく。オーツの会社組織はそのまま残すが、統合される部門を中心に80規模の人員削減を行い、これに対処するという。
また、50歳以上の社員には早期退職制度も導入。役員報酬の10%カットも併せて導入する。