富士重工業は27日付けで、営業部門と生産部門の国内・海外の枠組みを外す組織改正を実施する。同社はGM(ゼネラル・モーターズ)グループ入りして、販売や生産分野でのGMとの協力案件が増えているため、これに柔軟に対応できる体制にする。
営業部門はこれまで国内と海外に別れていたが、これを統合して「スバル営業本部」を新設、国内、海外の営業で融通を効かせる。営業本部の下には、日本、米州、欧州、アジア・太平洋の地区本部を置く。
自動車生産部門も、国内生産と海外生産で別れていたものを生産部門として1本化する。生産企画部、群馬製作所、海外営業本部にある海外生産推進部を統合して「製造本部」を新設する。GMの生産工場で、スバル車を生産するなど、世界規模での最適生産体制を構築するのが狙い。
GMグループ入りした富士重はグローバル生産と販売の体制を敷くため、日本と海外の壁を取り除く。