ダイムラー・クライスラー日本の高野副社長が「戦略的価格」という『C200コンプレッサー・スポーツクーペ』の410万円という数字は、性能と装備を考えればバーゲンプライスだ。しかしBMW『3シリーズ・コンパクト』(まだ旧世代)は日本で300万円を切る。
スポーツクーペの価格やラインナップを見ると、Cクラスのエントリーモデルではなく、あくまでもプレミアム・コンパクト・スポーツとして独立したモデルだということがわかる。なにしろヨーロッパでは「230コンプレッサー」が設定されているのだ。197PS、0-100km/h加速が8秒ジャスト、最高速度240kmという性能だ。
いっぽうメルセデスベンツは顧客層を広げる努力をしており、スポーツクーペのターゲットユーザーは30代の子供のいないカップル。従来のユーザーの平均年齢を10歳若いところをねらっており(子離れした年輩のカップルも可)、その点ではエントリーモデルといえる。