トヨタ自動車と、トヨタグループの情報ネットワークを運用しているトヨタデジタルクルーズは、システムインテグレーターのシスコシステムズの全面支援のもと、次世代IP(インターネット・プロトコル)高速ネットワークを世界規模で構築する。
トヨタのネットワークは初期導入から10数年が経過し、技術の変遷とともに、地域、部門ごとに様々な通信方式のネットワークが導入されたたことでシステムが複雑化するとともに、一部は陳腐化するなどの問題が発生している。
このため、トヨタでは、世界的な規模でITの再構築を進め「次世代IP高速ネットワークインフラ」を構築する。シスコが提案する新しい構築基準をひな型とし、大容量バックボーンの構築、ネットワークの高水準のサービスレベルの保持、強力なバックアップシステムによる高い信頼性の確保を実現する。
国内の主要工場、物流拠点、全事業所、事務所、海外拠点、協力関連会社などのビジネス・バリュー・チェーンの全てを次世代IP高速ネットワークを構築して、業務の効率化、安定的に運用できる環境を提供し、新たな業務ニーズに対しても必要なネットワーク環境をタイムリーに対応できるようシステムの拡張性を確保することが可能になる。