ボンネットを開けるとエンジンルームにはかなり余裕があるが、ノーズの高さをある程度高めにすることによりバンパーに見た目上の厚みを持たせ、力強さが強調されている。肩に余裕を持たせたドアの張りなども5ナンバーの制約がなくなった余裕が感じられる。
デザインのまとめ役であるトヨタ車体株式会社デザイン部の近藤秀雄部長も「あまりギリギリまで追い込んだつくりにはなっていません。四角く力強い、ドイツ車風のテイストにしました」と語っている。
少し高めに配置されたグリルも元々はボディ面からそのまま切り取ったようなヨーロッパ的なデザインだったらしい。しかしそれではあまりに寂しすぎるということで日本人好みにメッキの外枠がつけられたとのこと。
先代ではほとんどのカラーで採用されていた2トーンカラーが新型には採用されていない。これはボディに一体感を持たせるための処理で、ドアの張りが大きな特徴になっている新型にはない方がいいということらしい。もっとも、2トーンになるボディ下側は樹脂製のカバーなので、リサイクルなどの点から採用が見送られたという事情もあるらしい。