先代『イプサム』は5ナンバーサイズぎりぎりだったため、スタイリングという点では面の表情にやや乏しい。いっぽう清潔感はあり、お母さんが幼稚園児の子供達の送迎やショッピングに使うには文句はなかった。ただお父さんが乗るにはカッコイイとは言えなかった。
「新型ではお父さんにもカッコイイといってもらえますよ」と加藤昇チーフエンジニア。「とくにこのボディ・サイドの張り出しは力強さを感じさせます。キャビンも開発当初はもっと壁が内側に倒れ込んでいたのですが、ミニバンとしての室内空間を確保するため、後から若干起こしています」
“カッコイイ”エクステリアをデザインしてから、インテリアの空間を確保するために室内デザインを“削り”直した、と加藤チーフエンジニアはいう。