アメリカの有力消費者団体であるパブリックシチズンとセーフティフォーラムが25日、共同でフォードとファイアストンに対する非難の声明を出した。この声明では、「ファイアストンタイヤを装着したフォード」に問題の責任がある、とし、これまでの対応では不充分だと今後の行動を促している。報告書は道路交通安全局(NHTSA)にも提出されている。
フォードはもともとファイアストン・タイヤを装着することを前提に『エクスプローラー』を開発し、その上でタイヤの空気圧を低く設定するよう呼び掛けた。フォードはすべての責任をファイアストンに押し付けているが、それは問題の根本的な解決にはならない、と訴えている。つまりそもそもの設計に問題があり、ファイアストンがリコールを行った特定工場の製品だけではなくすべての15、16インチの『ウィルダネス』タイヤをリコールしなければならない、と主張しているのだ。
フォードに対してはすべてのSUVオーナーに潜在的な危険性、タイヤの空気圧問題、横転の危険性などをただちに告知するよう勧告している。 これに対しフォードは事故の責任はすべてファイアストンの欠陥タイヤにあった、とする姿勢を崩していない。ファイアストンの対応は未定。