三菱自動車工業のリコールに関する不正事件で、東京地検は法人である三菱と、当時の副社長ら5人を道路運送車両法違反で、略式起訴した。有罪となれば自動車メーカーで初めて刑事処分を受けるのは初めて。
東京地検では、書類送検した9人のうち、略式起訴されたのは主に品質保証部門の5人で、当時の運輸省(現・国土交通省)の立ち入り検査の際、1万件を超えるクレーム情報を隠ぺいし、リコールを適正に実施しなかった疑いが持たれている。富士重のリコール隠しがあったにもかかわらず、クレーム情報を隠してリコールで不正を行い、ユーザーを危険にさらしたのは重大と判断した。
5人は容疑を認めているという。