経済難に悩むインドネシアでは自動車販売が不振を極めているが、今年の販売予測が昨年より3割程度は落ち込むという見通しをインドネシア自動車業者協会が10日、明らかにした。
減少の原因は国内の政情不安定による経済難で、今年1月と2月の集計だけでも前年比で32%減の2万台あまりの販売台数でしかない。好調なのはトヨタ『キジャン』、いすゞ『パンサー』などのピックアップで、必要とする層が買っているために売上げが落ちにくく、そのために何とか販売台数を保っているのだろうと予測している。
先月、首都のジャカルタにはフェラーリを扱うディーラーもオープンしたが、同協会では高級車の輸入に反対する姿勢を見せており、依然厳しい経済状況の中で高級車が輸入されることは、何の効用をもたらさないと主張。貧困層の人々に対して貧富の格差を痛感させるだけだと痛烈に批判。関税を現行の75%から100%以上に引き上げて制限すべきだとしている。