独立したてのMGローバーは現在、スピード記録を更新しようと新しいプロジェクトを手掛けている。
1997年、BMWのもとで試みられた同様のプロジェクト「EX255」は、残念ながら失敗の結果に終わった。チューニングされた1.4リットルローバー「K」シリーズエンジンを『MGF』のシルエットを持つボディに搭載してみたのだが、技術的に問題があったために217mph(347km/h)までしかスピードアップ 出来なかったのだ。
2002年に予定されている今回のプロジェクトでは、さらに手を加えたEX255ボディに、レンジローバー製4.8リットルV8にターボを装備したエンジンを搭載する。出力は1000PSを予定。とりあえずは255mph(408km/h)を目標としているが、プロジェクトチームは409mph(654km/h)という、車輪のパワーで地上を走る乗り物の速度記録を塗り替える野心も抱いている。