総合優勝が消えうなピンチの増岡浩(三菱パジェロ)が、18日のSSで27人抜き、総合でJ-L.シュレッサー(シュレッサー・バギー・ルノー)を5分51秒リードして8日連続の首位キープ。この日の17レグはバマコ〜バケル間、804km(うちSS370km)で行われた。
バイクはKTMのチームオーダーでF. メオーニ(KTM660LC4)がトップ、J. アルカロンズ(KTM660LC4)が続いている。トラックはタトラに続いて菅原義正(日野レンジャー)が2位を維持している。
「最初のドライバーを抜くまでに30分かかった。ホコリがすごくて…」と増岡。ただ何となく周囲は増岡に好意的で、そうでなければ、あの狭くホコリだらけのコースで“27人抜き”は不可能だ。
「まず道は譲らない」と篠塚が言ったB. サビー(フォード・レンジャー)も道をあけた。メーカー・プロトタイプが禁止され、三菱がパジェロT2エントリーになった年、サビーはそれまで所属していた三菱を解雇された。「もう日本人とは話をしない」と怒ったが“勝ち得ない車”でパリダカを走る増岡に親近感を持っているのかも。