サンフランシスコで開催している日米自動車協議は、日米双方の主張が平行線をたどり、事実上決裂した。自動車協定の年末の期限切れが迫っているが、あと1回交渉する可能性を残している。
同協議は18、19日にサンフランシスコで、次長級で開いており、今年末で期限が切れる日米自動車協定の扱いについて交渉している。
今回の会議でも米国側は自動車協定の延長を求めた。これに対して日本側はメーカー11社のうち、7社が外国資本を受けていることや米国部品メーカーが日本部品メーカーとジョイントベンチャーを展開しており、販売増加の機会がある、グローバル化やIT革命の進展で、部品は世界最適調達の考え方が広がっていることを説明、協定の延長には意味が無いとした。
その上で、燃費問題など日米双方の共通課題で意見交換を続けていくことを提案した。
しかし、議論は事実上平行線をたどり、双方合意に至らなかった。期限切れまで、10日間しかないが、日米双方はもう1度意見交換する可能性を示唆している。