ホンダは「スマートクルーズ21 Demo2000」に、2輪車も含めて6台のASVを出展している。中でも「交通弱者保護研究車」に位置づけられている2号車には、ホンダ独自のナイトビジョンシステムが搭載されている。
これはフロントグリル部に内蔵されたステレオ赤外カメラで撮影した映像を、コンピューターが画像処理して、ドライバーの目前にセットされたヘッドアップディスプレイに映し出すというもの。
同様のシステムはキャデラック『ドゥビル』などで実用化されているが、ホンダのシステムはステレオカメラを使うことで、目標物となる歩行者の距離や移動量まで検知することができる。
映像を映すだけではなく、歩行者と衝突する危険が生じた場合には、歩行者を赤でマーキングして注意喚起を行うようにもセットされており、その性能は極めて高い。
また、これ以外にも照射方向を可変式にしたアクティブヘッドライトなどの安全装備がなされており、総合的なドライバーズアシストが可能となっている。