公正取引委員会は、熊本日野、熊本三菱ふそう、熊本いすゞ、九州日産ディーゼルの4社がトラック販売で価格カルテルを結び、不当に競争を制限していたとして独占禁止法に基づく排除勧告を行った。
公取によると、4社は1996年から1999年にかけて、熊本県内でトラック販売が値引き競争とならないよう共通の価格の算定方法を導入して、値引き額を一定に抑えると同時に、シェアに応じた販売枠を設けて、販売台数を抑制していた。また、1社単独で5台以上販売している得意先には、他社はセールス活動を行わない了承を行なっていた。
排除勧告を受けた4社は、勧告の受け入れを拒否する審判の手続きをとるかは検討中としている。