過去3度のワールドチャンピオンに輝くジャッキー・スチュワートの息子にしてジャガー・レーシングのエグゼクティブディレクターを務めていたポール・スチュワートがF1界から正式に退くことを発表した。
今年4月に結腸に悪性のリンパ腫ができていたことが判明。アメリカ、ミネソタ州にあるクリニックで化学療法を受けていた。治療が功を奏し、病状はかなりよくなったという。
「医者たちは僕の回復ぶりに喜んでいる。でも今後2年間は治療を完了させるためにイギリスとミネソタを行き来しなければならない。そうなると会社に対する責任を果たすことは極めて困難になる。だから僕はジャガーから去る決心をした」と、いきさつを語ったポール・スチュワート。ジャガーのチェアマン、ニール・レスラーもこれを了承し、「これまでのポールのチームへの貢献に感謝する」とコメントした。