「マークIIにデザイン上のブランド・アイデンティティはありません」。新車発表会場で、会場に詰めていた担当デザイナーはこう言い切った。彼によると、歴代マークIIはセダン市場のなかで先進的になったり、保守的になったりとコンセプトを変え、そのたびにデザインも刷新し続けてきたという。
クルマのデザインはBMWのフロントグリルをはじめ、スカイラインなら「丸目四灯」、セルシオなら「3段重ねのリアコンビランプ」といった具合にモデルチェンジを超えて継承されるポイントが多い。マークIIの場合は「車格感や品質感にこだわるのが常」というが、その程度なら他社でもモデルチェンジのたびに取り組んでいることだ。
トヨタ自動車の張社長は「マークIIのブランド力に相応しいクルマ」と挨拶したが、ブランド力を強化するためにはデザイン的にも他社と差別化できるような一ひねりが欲しいところだ。

 
    


 
           
           
          
 
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