アメリカの道路交通安全局によれば、わき見運転などの注意散漫が自動車衝突事故の原因として何年も1位になっている。最近の衝突事故件数は年間630万件ていどで推移しており、そのうち25%がドライバーの注意力不足に起因するものだという。
とくに携帯電話の使用の増加にともなって事故件数が増えてきており、法規制や調査研究、あるいは教育キャンペーンの必要性が言われている。そこでGMはミシガン州と共同で「センス・エイブル・ドライビング」安全キャンペーンを開始した。
いっぽう、GMはOnStar(オンスター)と呼ばれる車載コミュニケーション・システムを提供しているが、2001年モデルには大幅に音声操作機能が導入されることになった。まず車載電話の「パーソナル・コーリング」は音声入力操作でハンズフリー、全国に接続できる。
2001年型OnStarのもうひとつの特徴は「バーチャル・アドバイザー」というインターネット経由の情報提供サービスだ。Eメール、株価、スポーツの試合結果、ニュース、天気予報などの情報がやはりハンズフリーの音声入力操作で得られる。
そしてこれらの情報はクルマのオーディオシステムから音声として車内に伝えられる。スクリーンやディスプレイはないので、ドライバーは前方から視線をそらさなくてもよい。