【F1ベルギーGP 詳報】シート争奪戦:後編……実力で乗り手選ぶザウバー

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こうして4人のドライバーが水面下でザウバーと交渉するなか、最初に脱落したのはブルツだった。しかしブルツが脱落したのは金額的な問題ではなく、なんと同郷ゲルハルト・ベルガー(BMWモータースポーツ部門ディレクター)の横やりだったという。ザウバー代表のペーター・ザウバーと仲がいいベルガーは、ペーターに「ブルツは言われているほど良いドライバーじゃない」と、事あるごとに伝えたことでブルツのシート獲得のチャンスを潰してしまった。

さらに、残った3人を「アッ」と言わせたのが、なんと伏兵ハイドフェルドのザウバーとの電撃契約だった。ハイドフェルドはプロストと2年契約(1年+1年オプション)を結んでいたが、先行きが不透明なプロストに大事な子飼いのドライバーを預けてはいられないと、メルセデス・ベンツがザウバーと交渉したのだ。ザウバーは元々メルセデス・ベンツとの関係が深いチームであり、今回の契約はメルセデス・ベンツの力技と言っても過言ではない。

そして、ハイドフェルドがチームに加入したことでメルセデス・ベンツの息がかかったドイツ系スポンサーがつくことは容易に想像がつく。これでザウバーとしてはもう1人のドライバーはサロのようにサラリーは高くなくても、実力のあるドライバーと契約できることになった。こうなるとマネーパワーで現在ザウバーのシートを得ているディニースの立場は危うい。フェルスタッペンもディニースよりは評価がマシだが、それ以上でもそれ以下でも、大きく評価が異なるほどではない。

ハイドフェルドのシートが決定する直前には、ゾンタがこの争いから脱落している。ペーター・ザウバーと条件面での話しあいに折り合いがつかなかったのがその真相だ。こうしてベルギーGPの期間中、ゾンタは再びアロウズとの交渉を始めた。しかし、一度袖に降ったアロウズのシートを獲得するには、それなりのスポンサーマネーが必要になってくるだろう。

これらの話はほんの1カ月の間に起きた出来事だ。もちろん、その間にレースは2回開催されている。「ふ〜」。いかに現代のパドック裏の情報が更新されるのが早いか、皆さんにも分かってもらえただろうか?
《編集部》

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