三菱自動車の河添社長は、森田運輸大臣にリコール届け出とクレーム情報隠しなどの一連の問題についての社内調査結果を報告した。
運輸大臣室を訪れた河添社長は「本日、調査結果がまとまり、リコール届け出をさせて頂きます。ユーザーや運輸省当局にご迷惑をおかけしました」と謝罪した。これに対し森田運輸相は椅子に腰掛けたまま憮然とした表情で「大変、遺憾に思っている。ユーザーの安全のため、このような事はあってはならないことで、非常に遺憾。記者会見の席で新たな事実(リコール隠し)が発覚したことも大変に遺憾に思っています」と怒りをあらわに。
これを受けて河添社長が「今後はユーザーに対する安全を第一に、コンプライアンスを高め、国民から信頼される会社にしたい。ご指導をお願いします」と言ったが、森田運輸相は追い討ちをかけるように「当初は課長しか関与していないと言っていたのに、部長も関与していたのも大変遺憾である。報告は受けていなくても重役も薄々事情を知っていたと聞いている」と。
その後は両者ともに沈黙し、大臣室には険悪なムードが漂っていた。