最近のアメリカ車メーカーでデザインに、力を入れて伸びてきたのがクライスラー。その中で現在、販売で力を入れているクルマが『PTクルーザー』だ。3月のジュネーブ・モーターショーでヨーロッパ上陸を果たしたモデルで、クライスラーはこれでヨーロッパ進出の橋頭堡を築きたいと考えている。
「デザイン・ショー」のトリノ・モーターショーでクライスラーは、プリマス『プロント』(1997)、クライスラー『プロント・クルーザー』(1998)といった、PTクルーザーにいたるまでのコンセプトカーをスタンド前面に配置し、奥の壁面にはスケッチやモデルの写真を展示、そして中央には量産型PTクルーザーをずらりと並べた。
トリノ・モーターショーの特色と自分の商売の都合をうまくバランスさせて、アピール効果を高めた例だ。