ヨーロッパの自動車メーカーは、コモンレールシステムによる新しいタイプのディーゼルエンジン搭載車を次々と世に送り出しているが、ヨーロッパ地域でのシェア拡大を目指すトヨタもそれを追いかけるようだ。
トヨタでは、先日発表された『RAV4』をヨーロッパでも発売するが、2001年を目標にして、コモンレールタイプの新型直墳ディーゼルエンジン搭載車を追加。ディーゼル需要の多いヨーロッパ市場での目玉にするという。
コモンレールとは、電子制御による燃料の高圧噴射システムで、ごく少量の燃料を効率よく噴射できるため、従来のディーゼルエンジンに比べて燃費を低減でき、環境上の問題となるNOxやPMも大幅に減らすことができる。
現在、トヨタ系部品メーカーである、デンソーで基本システムの開発が進められているが、実用化の一歩手前まで技術は完成しているといわれ、来年の市場投入にも問題はなさそうである。