発売中の2000年モデルを調査、発生した不具合数最小はこのクルマ

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「生産台数が増加していても、製品品質は低下していない」というデータが、企業情報などの調査機関、ジェイ・ディ・パワー アジア・パシフィック(JDPAP)の調べで明らかになった。

この調査はアメリカにおいて、2000年モデルの新車購入者およびリース利用者4万7000人以上を対象にして、購入後3カ月間に発生した不具合を聴取したもので、9カテゴリー135項目におよぶ不具合のチェック項目に対し、100台当たりの不具合数を平均値として算出・計算した。

評価が高かったのは、やはり日本メーカーだった。トヨタは『レクサスLS400』が、プレミアム・ラグジュアリーセグメントで4年連続第1位に輝いたのをはじめ、他にも『カローラ』、『アバロン』、『カムリ』、『タンドラ』、『ランドクルーザー』、『シエナ』、『レクサスES300』および『レクサスLX470』が各セグメントで第1位にランクされており、トヨタのモデルが14セグメント中8セグメントで第1位を占めた。

トヨタ以外の日系メーカーでは、アキュラ『インテグラ』、アキュラ『TL』、ホンダ『CR-V』の3モデルがそれぞれセグメント第1位となった(注:アキュラTLは、エントリー・ラグジュアリーカーセグメントにおいてレクサス『ES300』と同点第1位)。また、日産の『パスファインダー』、マツダ『Bシリーズ』もセグメント別第1位にランクされた。

今回の調査では、新車の需要増が車両の組立工程に影響をおよぼし、不具合件数の増加をもたらす可能性が懸念されたものの、自動車メーカー各社はこれまで以上に車両品質向上に注力をしていたものと分析している。加えて、今回の調査ではマイナー/フル・モデルチェンジを受けた2000年モデルの多くが、前モデルよりも初期品質が向上していることが明らかとなった。新モデルにありがちな初期故障件数も確実に減少しており、メーカーの努力が認められるという調査結果になった。

《石田真一》

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