今年1月に開始予定だったが、路側システムと車載機の通信に不具合発覚し延期されていたETC(ノンストップ自動料金収受システム)の試行運用。本日、4月24日15:00にようやくスタートに漕ぎ着けた。
この試行運用では主にシステム機器の検証、料金収受の検証、交通運用の検証の3点を実証実験する。
試行運用に参加のモニターは日本道路公団受付分8000台、首都高公団受付分3800台を予定しているが、24日現在で実際にETC車載機を搭載し、ETCゲートを利用できる状態にあるのは公団関係の車両、約300台のみ。
一般モニターに対しては段階的に、車載機取り付けの手続きをとり5月末までに行き渡らせたいとしている。
今回「公団関係の車両だけ、しかも極めて少数の台数でスタート」ということから、「初日からの不具合発覚というミスを避けたかったのだろう?」「まだ通信の不具合をきちんと解決しておらず、バグ解決済みの車載機の生産体制が整っていない」との憶測を呼んでいる。つまり、どうやら、まだ試用運行開始は時期尚早だったのに「これ以上、遅れていられない」という焦りから見切り発車されたというのだ。
なお、本格運用の時期については「今年度中の出来るだけ早い時期」と明言を避けた。