今回のアセスメントで注目のひとつが、安全性を売り物にしている軽自動車とトヨタ『ヴィッツ』だ。軽自動車はブレーキ性能試験で停止距離が乾燥面で44.7〜48.9m、濡れた路面で47.8〜58.7mと、飛び抜けて好成績のものも無かったが、悪いものも無かった。ヴィッツも乾燥面が45.8m、湿潤面が49.6mと中間レベル。
前面衝突試験は三菱『トッポBJ』の助手席がB、スズキの『ワゴンR』と『アルト』の運転席がAだったほかはAAが多く、平均的なレベルだったといえる。AAAもホンダ『ライフ』の助手席だけだった。安全性が高いと言える車種は無いが、小型車と比べて遜色の無い結果となった。ヴィッツは助手席がAAだったが運転席はAにとどまっており、安全性を売り物にとはいかない実態が浮き彫りに。
ただ、側面衝突試験では、『ミラ』が星無しで残りも星ひとつ、で、軽自動車は横からの衝突に小型・中型車より弱いことが明白になった。ヴィッツも星ひとつだった。