ヨーロッパの自動車業界はリサイクル問題で揺れている。最近の新型車はリサイクルを考慮して開発されているが、ヨーロッパ委員会はメーカーにたいし、これまで作られたすべてのクルマについて責任を追わせる方向に動いているからだ。
イギリス通産省の試算では、リサイクル費用の75%をメーカーが負担するとしてクルマ1台当たりの費用は約3万4000円になる。ヨーロッパでは年間1000万台が廃車になってるので、2006年にこの案が実施されると、メーカーのコスト負担は各社合計で3400億円になる。
識者の間では、ヨーロッパ議会の投票の結果によって、新車価格が2%上昇するという声もきかれる。