「走りのベンチマークは『アコード』です」。新型『CR-V』の発表会の席上、ホンダの福井社長はそうきっぱりと断言した。
12日に発表されたホンダの新型『CR-V』は全車種に、左フロントタイヤ付近の視野範囲を広げる、新機構の「プリズムアンダードアミラー」が標準装備されている。
ホンダの主力SUV、新型『CR-V』(10月12日発表)のエンジンはAWD、FWDともに2.4リットル直4DOHC(170ps/22.4kgm)1機種のみ。が、海外仕様はこの限りにあらず。たとえばEUモデルには2リットルDOHC(150ps/19.4kgm)、2.2リットルDOHCターボディーゼル(140ps/34.7kgm)が搭載される。
ホンダが12日発表した新型『CR-V』のデザインはダイナミックエモーショナルをスタイリングテーマに、都会的で洗練されたデザインに仕上がっている。そしてそのデザインはボディーのみならずホイールにまで特徴が現れている。
「日本市場ではやや元気のないイメージがあるホンダ『CR-V』ですけど、実は全世界的に見ると大ヒットしているんですよ。昨年は、世界中で約32万台も買っていただきました。」本田技術研究所の主席研究員として新しいCR-Vの開発をまとめた堀越満さんはそう口を開いた。
12日に発売された新型ホンダ『CR-V』は排出ガス基準75%低減レベル認定を取得、クルマ全体で90%以上のリサイクル可能率を達成するなど環境問題に積極的な姿勢を見せている。
「新型を買うかって? そりゃもちろん買うよ。新型のデザインや質感は本当にいいと思う」。ホンダの主力SUV、新型『CR-V』の発表会の席上、福井威夫社長は「新型を買いますか」との問いに、当然と言わんばかりにこう答えた。
「ダッシュボードは従来の一般的な革シボではなく、ドットシボと呼んでいるものです。これは硬質な骨格を、上質で柔らかく色気がある表皮で包んだイメージです」と新型ホンダ『CR-V』のインテリアデザインを担当した本間美樹さん。
12日にフルモデルチェンジしたホンダ『CR-V』。新型のエモーショナルなフォルムも美しいが、先代までの「軽くて使いやすいトレッキングシューズ」をイメージしたデザインもまだまだ魅力的だ。平成13年のデビューから今年の10月にモデルライフを終えるまでの改良、変更などの情報のほか、オーナーレポート、ライバルUカー情報も掲載。
「『クォリティ−タフネス・インテリア』をコンセプトに、SUVの記号性である強さ、タフさを上質に表現しました」と語るのは、新型ホンダ『CR-V』のインテリアデザインを担当した、本田技術研究所の本間美樹さん。
「高級ブティックの店員に『Nice car!』と言わせてみせる」。新しいホンダ『CR-V』の発表会場で流れたビデオで、開発責任者の堀越満さん(本田技術研究所、主席研究員)はそんな言葉でCR-Vのエクステリアデザインについての想いを語った。
ホンダ新型『CR-V』には、先進の安全デバイスも多数用意されている。そのなかでも注目なのは、横滑り防止装置のVSCを全車標準装備にしている点だ。このクラスでいち早く全車標準装備にしているところは高く評価できる。
ホンダ新型『CR-V』は内外装の質感向上はもちろん、走行性能も大幅に磨き上げているという。新型CR-Vの開発責任者の堀越満さんは「新型の走行性能の開発は、当社のセダンカテゴリーの標準である『アコード』を目標において開発を進めました」
ホンダ新型『CR-V』は、一見してボディサイズが先代に比べて拡大されていることがわかる。背面スペアタイヤ車ではない先代と比較すると、全長は100mm、全幅は35mmも大きくなっている。
ホンダ新型『CR-V』はバックドアを上開きにし、ラゲッジの容量と使い勝手を高めている。スペアタイヤが床下に納まるために、床下の収納スペースは減ってしまったが、メインのラゲッジは広さを増し、広くフラットな荷室を作り上げている。