アメリカGPでポールポジションを獲得し、レース中もリードを守りつづけたフェラーリのミハエル・シューマッハがチェッカーフラッグの直前にスピードを緩め、それまで2位だったルーベンス・バリケロに勝利をプレゼントした。
F1グランプリ第16戦アメリカGP決勝が29日、インディアナポリス・モーターウェイで開催され、フェラーリが今季14勝目を挙げた。
フェラーリはウォール街の惨状とは無関係のようである。パリサロンではスーパーフェラーリの『エンツォ・フェラーリ』を公式発表した。
1:バリケロ(フェラーリ)/2:M. シューマッハ(フェラーリ)/3:クルサード(マクラーレン)/4:モントーヤ(ウィリアムズ)/5:トゥルーリ(ルノー)/6:ビルヌーブ(BARホンダ)
過去3度のワールドチャンピオンに輝いたニキ・ラウダが、シューマッハに批判的なコメント。記者会見で「シューマッハのように勝ち続けることができたらどうか?」という問いに答えたもの。「退屈してしまう。勝利しつづけるより、他に新しいことを始める」と。
インディアナポリス入りしているF1チームのうち4チーム(フェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレン、BAR)が30分のミニゲームによるトーナメント戦を行ない、フェラーリがインディアナポリスでレースに先駆け優勝を飾った。
91年以降姿を消していたアメリカGPが、2000年にインディアナポリス・モータースピードウェイで復活。インディ500で使用される有名なオーバルコースと、その内側のインフィールドセクション(ロードコース)が組み合わされている。
フェラーリのバリケロとザウバーのマッサがチームを組むことが明らかになった。とはいってもこれはF1ではなくカートの話。11月9、10日に二人の故郷ブラジルで開催されるカートのイベント「グランジャ・ヴィアナ500」に出場する。
F1界の大ボス、バーニー・エクレストンが適正価格であるならばフェラーリを買収するつもりがあると発言した。フェラーリの株式の90%はフィアットが所有していたが、フィアットは今年7月にそのうち34%をイタリアの銀行メディオバンクに売却している。
フェラーリのお膝元モンツァでチャンピオンのミハエル・シューマッハを後ろに従えるという会心の勝利を挙げたルーベンス・バリケロが喜びを語った。
イタリアGP決勝は地元フェラーリが見事な1-2フィニッシュ(バリケロ-シューマッハ)を決めた。BARホンダのパニスが6位入賞。予選でアクシデントに見舞われ18番グリッドに沈んだ佐藤琢磨は自己ベストの12位完走を果たした。
フェラーリのテクニカルディレクター、ロス・ブラウンがイタリアGPに参加しない可能性。フェラーリを多くの勝利に導いてきたブラウンだが、背中痛が悪化したため、ヨーロッパ最終戦かつフェラーリの地元であるモンツァでのレースへの参加が難しくなった。
フェラーリの聖地モンツァで行われるイタリアGP。毎年スタンドは大勢のティフォシで真っ赤に染められる。ヨーロッパ・ラウンド最終戦となるモンツァはグランプリ切っての高速サーキットでエンジン・パワーも重要。
世界中を悲しみに包んだ“9.11”から1年が経ち、ミハエル・シューマッハが当時の心境について語った。イタリアGP開幕を2日後に控えて発生した大惨事。そして9月15日にはCARTドライバー、アレックス・ザナルディを襲った両足切断という大事故。度重なる悲劇はワールドチャンピオンの心に大きな衝撃を与えたという。
ベルギーGPでの勝利により、シーズン最多勝記録を10に伸ばしたミハエル・シューマッハ。フェラーリの連続表彰台も50戦連続となり、「ポール&ファステストラップ&優勝」のハットトリック達成もジム・クラークの11回に並んだ。これ以上敗るべき記録は存在しないかのようにも見えるが、実はまだいくつか存在していた。