FIAからの処分決定を受けて、フェラーリのルカ・モンテゼモーロ社長がコメント。処分対象となった表彰台でのゴタゴタを反省する一方で、チームオーダーに関しては今後も変わらずに使っていくことを明言した。
エクレストンいわく、「チームオーダーは自転車レースなどでもよくあること。チーム・スポーツである以上、そのルールを変えるべきだとは思わない。フェラーリはレースに関する限り、何も悪いことはしていない」
FIAのスポーツ委員会がオーストリアGPにおける行為に対して、フェラーリF1チーム、ミハエル・シューマッハ、ルーベンス・バリケロの3者に合計100万ドル(約1億2000万円)の罰金を命じた。しかしこの罰則は、実はチームオーダーに対してではない。
オーストリアGPでフェラーリが発令したチームオーダーに対するFIAの裁定が26日に下り、フェラーリ、ミハエル・シューマッハ、ルーベンス・バリケロの3者に100万ドル(1億2000万円)の罰金が科せられた。
経営難に陥っているイタリアのフィアットは、グループが所有するフェラーリの株式35%を市場で売却する考えが明らかになった。売却益として約880億円を見込んでおり、負債圧縮に充当する。
ヨーロッパGP決勝ではルーベンス・バリケロを表彰台のてっぺんに立たせ、チームオーダーを封印したかに見えたフェラーリ。しかし実際はミハエル・シューマッハにバリケロをオーバーテイクしないように、とのオーダーが出されていたことが明らかになった。
F1グランプリヨーロッパGP決勝が23日に行われ、フェラーリのバリケロが今季初優勝を飾った。ピットストップ2回の利点である軽さを活かしオープニングラップでトップに立つと、そのままの順位を守りきり、自身2勝目を挙げた。
1:バリケロ(フェラーリ)/2:M.シューマッハ(フェラーリ)/3:ライコネン(マクラーレン)/4:R. シューマッハ(ウィリアムス)/5:バトン(ルノー)/6:マッサ(ザウバー)
ドイツがベスト4入りをかけてアメリカと対戦する準々決勝は、ヨーロッパGPの開催と重なってしまうため、残念ながらシューマッハは前半戦を見ることができないことが決まっている。
ドイツ国内で開催される2つ目のグランプリ。1カ国1GPの原則からヨーロッパGPを名乗る。シューマッハ兄弟が生まれ育った町ケルペンにほど近いところから、毎年熱狂的なシューマッハ・ファンが訪れることで有名だ。
ドイツでの報道によると、F1母体団体であるFIAが、オーストリアGPでのミハエル・シューマッハ(フェラーリ)のポイントを剥奪する方向に進んでいるという。
またしてもミハエル・シューマッハの勝利に終わったカナダGP。フェラーリにとって記念すべき150勝目となったメモリアルビクトリーだが、それを快く思わない一部のファンからはブーイングが起こっていた。
1:M. シューマッハ(フェラーリ)/2:クルサード(マクラーレン)/3:バリケロ(フェラーリ)/4:ライコネン(マクラーレン)/5:フィジケラ(ジョーダン・ホンダ)/6:トゥルーリ(ルノー)
カナダGPレース後半で激しいデッドヒートを繰り広げていたマクラーレンのデビッド・クルサードとフェラーリのルーベンス・バリケロ。60周目に周回遅れの佐藤琢磨をパスしようとしたときに、クルサードを追い抜きにかかったバリケロをクルサードがシケインをカットして押さえ込んだことに対し、レース後クルサードが謝罪した。
スタートはポールポジションのウィリアムズ、ファン・モントーヤが制し、先行するが、13周でエンジントラブルのため脱落。一度は2回ストップの3位ルーベンス・バリケロに前を譲るも、ピットストップ1回作戦が見事に的中したシューマッハはリードを守りきり、自身フェラーリでの40勝目を得意のカナダで飾った。