日野自動車は、小型トラックの『デュトロ』シリーズのガソリン車、LPG車、CNG車をマイナーチェンジし、平成13年(2001年)排出ガス規制に適合させて、27日から発売した。今回の主な改良では、ガソリン車とLPG車で国土交通省の優-低排出ガス車(★★)認定を取得した。
日野自動車は20日、パシフィコ横浜で21〜23日に開催される「自動車技術展・人とくるまのテクノロジー展2003」に、低公害エンジン、ハイブリッドシステムなどを参考出品する、と発表した。
日野自動車は20日、東京ビッグサイトで21〜23日に開催される「駅・まちづくりフェア2003」に、ノンステップミニバス『ポンチョ』を参考出品する、と発表した。ポンチョは、全長5.8m、全幅2m、乗車定員19人(車いす2台を含む)のコンパクトサイズの路線バス。今回参考出品するのは、最後部にバックドアがついたモデル。
日産ディーゼル工業は、大型トラックの『ビッグサム』除雪車を改良して、6月24日から発売する。このモデルから、日野自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)供給する。今回発売するビッグサム除雪車は、平成13年(2001年)騒音規制に適合させるとともに、今年9月から大型貨物車への装備が義務付けられる速度抑制装置を標準装備した。
日野自動車は2003年33月期連結決算を発表した。それによると売上高は前年同期比12.1%増8503億円、営業利益が同110%増の191億円となり、増収増益となった。国内トラックメーカーは排ガス規制強化を前にした特需で、好業績となっている。
日野自動車は23日、タイの製造販売会社、日野自動車(泰国、HMT)から製造部門を分離し、新たに製造会社「日野モータース マニュファクチャリング タイランド(HMMT)」を6月末に設立する、と発表した。製販分離により、完成車およびユニット事業の強化を図る。
日野自動車は、中型トラックの『レンジャープロ』シリーズにエアサスペンション設定車を拡大して9日から発売した。エアサスペンション車は輸送品質を重視するユーザーからの要望が強い。今回は中長距離用輸送の用途が多いフルキャブ(ベッド付き)車への拡大設定で運転者の疲労軽減にも役立つ。
日野自動車は、国内の2002年度(2002年4月−2003年3月)の普通トラック販売シェアがトップとなり、30年連続と1位になったと発表した。2位は三菱ふそうで、の差はなんと200台。
幅広く買い戻す動きが出て、全体相場は反発。円安を好感し、自動車株も全面高となった。2月の国内生産は日産、マツダの2社が前年同月比で増加し、トヨタ、ホンダ、三菱自の3社はマイナスとなったが、株価には関係なし。
米国株式の大幅反落、追加的金融緩和政策の見送りが失望され、全体相場は5日ぶりに反落。米国市場頼みの相場の弱さが露呈し、自動車株もほぼ全面安。トヨタ自動車とホンダが下げ、日産自動車も5日ぶりに急反落した。この日唯一買われたのが日野自動車工業。
業界がまとめた2月の普通トラックの新車販売台数は、前年同月比33.7%増の6707台となり、大幅に増加した。東京都などのディーゼル規制など、排ガス規制が今年10月から始まるため、規制を前にした特需の発生を裏付けたかっこうだ。
トラック業界のまとめによると、2月の普通トラック(大型・中型)の登録台数が、前の年の同じ月にくらべ34%の大幅な増加になった。東京都のディーゼル車流入規制を控え、代替需要が拡大していることによるもの。
昨年10−12月の国内GDP成長率が予想を上回り、さらに新型投資信託への期待から全体相場は反発。自動車株も全面高となった。