【カーナビガイド'09 評論家インプレ】ハード性能を活かした実用ナビ…エディア MAPLUSポータブルナビ3

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使い始めるまでに準備したいもの

エディアから発売されたPSP用ナビソフトMAPLUSポータブルナビ3を使ってみた。まず使い始めるまでだが、PSPのほかに最低限、ソフトとGPSレシーバーが必要。カーナビとして実用的に使うには、ほかにシガーライターから電源を取るためのカーアダプターや車載用クレードルもあった方がいいだろう。周辺機器メーカーのホリから、PSP向けのクレードル+シガー電源キットが5000円弱で販売されているので、ぜひ利用したい。

続いて公式サイトからデータをダウンロードする。というのも、このソフトは電話番号データ、住所の番地・号データが収録されていない。そのままでも利用は可能だが、特に利用頻度の高い電話番号データはインストールしておくことをオススメする。

◆拍子抜けするほどカーナビとして使える

準備さえできれば、あとは普通にカーナビとして使える。操作は分かりやすく、タッチパネルこそ無いものの、たくさんあるボタンやジョイスティックにうまく機能が割り当てられているので操作性は良好だ。

PSPを使ったことのある人ならUMDのローディングが遅くてイライラするはず、と思うだろうが、そんなことはない。たしかに標準状態ではちょっと操作をするとローディングが発生して数秒待たされるが、このソフトはデータやプログラムをメモリースティックにインストールできるようになっている。インストールすると操作中にカクッと止まるようなことは一切なくなり、非常に快適だ。メモリースティックの空き容量が2GBも必要だが、このインストールは必須と考えておいた方がいい。

目的地検索をしてガイドをさせてみると、意外なほど無難に役目をこなしてくれた。実は事前の予想として、GPSレシーバーと合わせても1万円代前半という価格でまともなナビができるものかという心配があった。

だが、ソフトウエアの補正による改良なのか、同じGPSレシーバーを使っていながら、MAPLUS ポータブルナビ3の位置精度は前作に比べてかなり向上しているように感じられた。狭い路地でもどこを曲がればいいのか迷わなくて済む程度の位置精度は確保されており、音声案内や交差点手前で表示される案内板、拡大表示も適切。多くのPNDと比べると画面内にたくさんの情報を詰め込んで表示する傾向だが、レイアウトがいいためか見にくいとは感じない。また、ゲーム用にコントラストがきつめにチューニングされているPSPのディスプレイはナビ用としてもドンピシャの画質で、晴れた昼間でもくっきりとクリアに見える。

ただし、何もかもが4 - 5万円もするPNDと同じというわけには、やはりいかないようだ。まず気になったのはガイドが終わるタイミング。広い道路の反対側を目的地にした場合、多くのPNDは周囲をぐるりと回って目的地に横付けできるルートを引くが、MAPLUS ポータブルナビ3は反対車線で最接近した時点でガイドが終わりになる。それ以外の場合でも、目的地にある程度近づくとガイドが終わってしまう。実用面から言えば不便と言うほどではないのだが、数年前のナビのようで、もの足りなさは残る。

また、GPSが受信できていれば位置精度は十分なのだが、ビルの谷間など少しでも受信状況が悪くなると、あっさりと衛星をロストしてしまうのには少し困った。しかもいったんロストするとなかなか復帰しないばかりか、現在地がとんでもないところにジャンプしたりする。上空が開けている場所での使用なら問題ないのだが、ビルや高架の多い都市部では少し不便かもしれない。

とはいうものの、ポータブルナビ3では無線LANを利用した位置情報検出機能である「プレイスエンジン」に対応している。地下街などGPSの取得が難しい場所でも自車位置の検出が可能になる。とくに徒歩での利用で嬉しい機能といえる。

《山田正昭》

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