日産のV8エンジンを搭載したショーモデル『タリスマン』はもちろん人気だったが、『ベルサティス』、『ラグナ』といった市販のニューモデルも、本気で「クルマ選び」をする人たちには好評だった。前回とはちがって、ブースのカラーコーディネートは白と銀。
トヨタの高級車部門だが、アメリカでのイメージとはちがって、ヨーロッパではそれに「スポーティ」というキーワードが加わる。人の出入りを見ていると、『IS300』(日本名『アルテッツァ』)が一番人気。やっぱり、この国ではFRスポーツセダンがウケるのだろう。
一般ユーザーにはクルマを触らせない。それが「選ばれた人」のためのクルマであり、簡単に触れないからこそ、夢が広がるのだろうか。ランボルギーニのブースは、あたかも猛獣を檻に閉じこめたかのようなムードだ。
ロシアのラダは、去年のパリ・サロンではスポーツセダンのデザイン・スタディを披露したが、今回は市販モデルのみ。韓国勢がひしめくホール9にブースを構えた。
メッセ正面入り口にある巨大な円形ドーム館をまるごと使うメルセデスの展示は、ことしも圧巻だ。3階建てになったブースをエスカレーターと階段でつなぎ、どこからでもメインステージ上の新型『SL』を見ることができる。金のかけ方が半端ではないブースだ。
ラリーカー中心の展示になった三菱。かつて『HSR』シリーズでハイテクの夢を見せてくれたころに比べると、ブースはなんとなく寂しい。ダイムラー・クライスラー傘下になり、将来の商品展開に見直しがはいったのだろうか。東京モーターショーでは、もっと元気な三菱を見たい。