三菱自動車の2002年春闘は定期昇給(定昇)の実施を今年10月まで延期するという条件付きで決着した。経営再建に取り組む経営側はベアゼロだけでは足りないと判断し、定昇にまで踏み込む結果となった。
春闘相場をリードする金属労協(IMF・JC)傘下の経営側は13日、各労組の一斉に2002年度の賃上げを回答した。全産業のリード役であるトヨタ自動車が焦点となっているベースアップ(ベア)でゼロを回答したことから、異例づくめの春闘となった。
2002年自動車春闘は13日、トヨタ労組が経営側のベアゼロ提示を受け入れ決着した。トヨタのベアゼロは春闘史上初めてのこと。電機・鉄鋼が要求段階からベアを見送るなかで自動車だけが突出するのは避けたいという経営側の判断が働いた。
ホンダは13日の14時、2002年度の賃金改定交渉で組合に対してベースアップゼロ、一時金6.3カ月を提示。組合もこれを受け入れて交渉は妥結した。ホンダとしては迷いに迷った上の決断だったようで、発表は大幅に遅れてしまった。
日産自動車は13日の午前9時、日産自動車労働組合と団体交渉を行い、定期昇給、ベースアップ(ベア)、賞与の全てで満額回答し、妥結した。ゴーン社長が従業員の努力で日産リバイバルプランを1年前倒しで達成したことを評価したようだ。
自動車ユーザーと自動車メーカーの間にたって、公平に自動車の欠陥を調査し、和解を促すための紛争処理機関の「自動車製造物責任相談センター」の相談員が全員、自動車メーカーからの出向者で占めており、機関が正常に機能しない可能性が高いことが明らかになった。
1995年4月、山梨県内の中央自動車道で事故を起こしたクルマを目撃し、その救助に向かおうとした際、別のクルマにはねられて死亡した男性の両親が、警察を管理する山梨県を相手に1000万円の慰謝料を求める国家賠償請求訴訟を12日、長野地裁で起こした。
愛媛県警は11日、昨年1年間に県内の高速道路で発生した事故の件数などを公表した。全体の発生件数は512件で、前年より92件も増えているが、事故の発生状況を精密に分析した結果、ある特徴が浮き彫りになったという。
10日午前、福岡市夜須町の国道交差点でナンバープレートを見えなくする改造を施したバイクを追跡していたパトカーが、青信号で交差点に進入してきたバイクと出会い頭に衝突する事故を起こした。バイクに乗っていた男性が投げ出され、肋骨を折る重傷を負った。
群馬県警・高崎警察署員の適切でない職務質問が原因で事故を起こして死亡したとして、当時19歳だった男子大学生の両親ら遺族4人が、警察を管理する群馬県を相手取り、総額2億4600万円を求める民事訴訟を11日、前橋地裁に起こした。